先輩社員の声 04 STAFF VOICE 04
現職のエキスパートである4名が無期雇用派遣のメリット、やりがい、今後の目標などを語ります
相模原営業所 技術リーダー
未来構想プロジェクトリーダー M.T.からのメッセージ
派遣エンジニアの
派遣エンジニアによる
派遣エンジニアのための
組織と風土づくりに
取り組んでいます。
MY CAREER
製造職から設計職にジョブチェンジするため当社に転職しました。
私は1991年、地元宮城県の大手家電メーカーに就職しました。AV機器の生産工程に関わる各種実務、改善・解析業務に従事し、ヒット商品となったポータブル機器の製造にも携わりました。10年目を迎える頃から上流の設計業務に挑戦したいという思いが強まり、当時、仙台に拠点があった当社に転職をしたのが2004年です。入社後、早速大手の画像系精密化学メーカーへの派遣が決まり、希望通りイメージセンサの開発、プロセス設計、評価に携わることができました。その後リーマンショックや東日本大震災により静岡の派遣先様に異動しましたが、派遣先様が仙台から埼玉に移転するタイミングで再びこちらにお世話になることになり、単身埼玉での生活となりました。2013年からは次なるフィールドとして大手家電メーカー系列の照明器具製造業へ異動をさせていただき、制御機器の設計実務を経て、製品開発リーダーを拝命。回路設計から機構、仕様設計、不具合対応など開発業務の全般に関与するポジションを任されました。2022年からは御殿場の装置メーカーに異動し、レーザー加工機の電源設計業務に携わっています。
MY JOB
どの派遣先様でも必要とされる存在でありたいと思います。
派遣エンジニアは派遣先様から求められる役回りをしっかりこなし、期待以上の成果をもたらすことが理想とされます。お客様から要請をいただいた時点で、既に不足しているリソースが存在しているわけですので、自分に何が求められているかをいち早く把握しそれに応えられるよう努力することが大切です。私の場合、設計エンジニアとして複数の現場を経験し、電気はもとより機構設計からソフトウェア開発に渡る広範囲な知見、さらには一つの製品を開発するプロセス全般に関わることでプロジェクトのマネジメントスキルも学ばさせていただきました。結果論ではありますが自分が思い描いた道筋を描けていると実感しています。派遣エンジニアのキャリアとしては一つの典型であると思いますが、私のケースだけが王道というわけではありません。一つの派遣先様で特定業務に深く携わりエキスパートとして重宝される存在になる、培ったノウハウを自社内外の若手に伝授し後進育成に資する、あるいは笑顔とコミュニケーション力を武器に潤滑剤として職場の活性化に貢献するというパターンもあります。それは例えて言うならば食事に彩と香りを添える「ハーブやスパイス」のようなものかもしれません。多様性をもたらす異質の存在として「自分なら何ができるか」そういう視点で自らを鼓舞しプロデュースしていければ、自ずと活路を見出せるものと思います。
SPECIAL
ROLE
当社の派遣エンジニアが交流・連携できる仕組みづくりに取り組んでいます。
派遣エンジニアは日々お客様先に直行し勤務後は直帰しますので、派遣先様が異なる仲間との交流機会を確保することが困難です。もちろん派遣先様で出会う方々は貴重な財産になり、派遣先様が変わってもその資源は残ります。同じ釜の飯を食べた人間同士は、出所に関係せず濃密な人間関係が築けるもの。実際、以前の派遣先様から飲み会のお誘いをいただきます。しかし実務においてはサービス提供者側である以上、対等の立場と言うわけにはまいりません。現場で直面する技術的課題、人間関係に関する悩み、自身の今後のキャリアなど、同じ境遇の仲間に即座に相談できる体制は必要です。そこで当社では営業所ごとに派遣エンジニアを束ねる「技術リーダー」、その下に「サブ技術リーダー」「ブリッジスタッフ」という職位を設け、派遣エンジニア独自の組織を構築しています。私は相模原営業所に帰属する300名弱の派遣エンジニアを統率する「技術リーダー」を拝命し、具体的には「勉強会」と称するリモート研修会を月に原則2回のペースで運営しています。講師は主にサブ技術リーダーが務め、年間計画に沿って基礎的レベルの技術講習を実施しています。ここでの目的は技術力向上はもちろん、自社の派遣エンジニア同士が互いを認識し合い相互扶助が可能なネットワークを作ることにあります。技術面で指南してくれる先輩を見つけたり、自身の今後のキャリア形成のサンプル人材を探し出したりと、反響は上々です。
FUTURE
PLANS
派遣エンジニアが主役となれる環境を作りたい。
私は「技術リーダー」とは別に「未来構想プロジェクト」のリーダー。この取り組みは営業スタッフや間接部門に従事する社員も含めての全社横断型プロジェクトで、会社公認のボトムアップ型業務改善活動と言う位置付けになります。自分一人の境遇改善と言う狭い了見から一方的に不平不満を述べるのではなく、自らが解決の主体者となることでロイヤルティを向上させることが狙いです。具体的には、経験の浅い若手エンジニアによるヤングジェネレーションチーム、40歳代以上のエンジニアが今後のキャリア形成を議論するチーム、女性の働きやすい職場環境を検討するチームなど、5つのワーキンググループ(2023年5月現在)に分類しています。各メンバーの所属部門の利害は必ずしも一致しませんので、各チーム内やチーム間での協議においては、互いの立場を理解することから始め、全社視点で望ましい未来像を共有していくことになります。派遣エンジニアはこれまで派遣先様での対応のみに終始する傾向にありましたが、これからは自社のため、自分たち派遣エンジニアのために、自分たち派遣エンジニアによる自律性を担保していく局面に入っていくものと思います。